ぼくは皇国少年だった  古本から歴史の偽造を読む

櫻本 富雄

1,900円 +税

ISBN: 978-4-7554-0093-3        1999年08月発行

数量
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

隠蔽から反省は生まれない
文化人の表現責任を問い続ける「昭和ヒトケタ」世代、執念の古書発掘

住井すゑは生涯反戦・反天皇に生きたのか。戦中の戦争協力作品を本人に突きつけ、その虚構を暴き話題となった論考をはじめ、金子光晴、滝口修造ら多数の作家・詩人・文化人を苛斂誅求に批判の俎上にのせる最新評論。幻の稀覯書『国民築城必携』完全復刻。

****

ぼくは皇国少年だった  古本から歴史の偽造を読む
目次

少国民と国家神道・伊勢神宮
少国民と「楠公精神」
マスコミ報道の「戦争犯罪」
開戦日のラジオ放送番組
日本軍政の実態と民衆の抵抗 シンガポール・マレー
アニメ 桃太郎・海の神兵
一億国民の悲運を忘れないために 
特別資料『国民築城必携』
日本未来派と超現実主義者 その一二月八日の精神
大木惇夫と吉田嘉七のこと 『東国』一〇〇号を記念して
戦争責任と戦後責任 歴史を捏造する文化人たちの表現責任
『非戦を生きる』とは? 表現責任と少国民の怨念
金子光晴の檄文
住井すゑにみる「反戦」の虚構