土地の記憶に対峙する文学の力 又吉栄喜をどう読むか

大城貞俊

2,300円 +税

ISBN: 978-4-7554-0341-5        2023年10月30日発行

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原風景からの豊穣な作品を描き続ける第114回芥川賞作家・又吉栄喜の文学は、絶望的な人間の苦悩を描きながらも、その救いや光明を見いだす。

『土地の記憶に対峙する文学の力 又吉栄喜をどう読むか』
目 次

序章 沖縄の発見・人間の発見

第Ⅰ部 豊穣な作品世界
 第1章 重層構造の面白さ 「海は蒼く」
 第2章 原風景からの飛翔、あるいは悲劇の行方 「ジョージが射殺した猪」
 第3章 戦後を生きる戦争体験者の苦悶と狂気 「ギンネム屋敷」
 第4章 沖縄という土地のもつ再生力 「豚の報い」
 第5章 転倒する風景 「ターナーの耳」
 第6章 風土が生み出したエンターテインメント小説 「呼び寄せる島」

第Ⅱ部 作家の肖像-なぜ書くか、何を書くか
 第1章 沖縄で生き、沖縄を書く 又吉栄喜の覚悟
 第2章 境域を越える豊かな視線 又吉栄喜の方法
 第3章 救いへの挑戦、あるいは自立への模索

第Ⅲ部 又吉栄喜をどう読むか 「又吉栄喜作品集  巻末解説3題」
 第1章 又吉文学の魅力と魔力 『亀岩奇談』
 第2章 文学の力・人間への挑戦 『又吉栄喜小説コレクション 第2巻』