沖縄の祈り

大城貞俊

1,800円 +税

ISBN: 978-4-7554-3004-6        2020年04月15日発行

数量
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

沖縄、抗う心の記録を創作! 沖縄戦から戦後へ、生き継がれた命のことばが、いま沖縄の闘いの現場にある。沖縄に拘る若き研究者たちが、沖縄戦体験者、演出家、記者、画家、作家などから沖縄の歴史と、そこに生きる人たちと、たたかいから学ぶ青春小説。
「戦争は、被害者にも加害者にも地獄ですよ。」(喜屋武幸清)

なんよう文庫
定価1800円+税 四六判並製・295頁
ISBN978-4-7554-3004-6 C0094

【目次】--------------------------

第一章 5
第二章 157

■主な登場人物
◇A大学 総合文化学部大学院
 ジジュン =韓国から来沖した沖縄文学研究者 。
 上原義人 =沖縄戦後詩の研究者。教員。
 比嘉友也 =琉球史研究者。真久田ゼミ所属。
 国吉貴子 =方言を比較研究。仲本ゼミ所属。
 多和田真孝=沖縄芝居役者。仲本ゼミ所属。
 塚本盛徳 =ジジュンと上原の指導教員。
◇B大学 国際地域創造学部大学院
 ボーミック=米国から来沖した組踊研究者。
 斉藤洋子=ボーミックのゼミ仲間。
 与那嶺悠子=ボーミックらの指導教員。
◇その他
 上原朋子=上原義人の妻。
 伊波忠信=上原義人の義兄。
 宇久田隆一=県内保守系市長の秘書 。

■インタビュー協力者
 川満彰(沖縄戦市民研究者)
 平良啓子(沖縄戦体験者)
 喜屋武幸清(沖縄戦体験者)
 幸喜良秀(演出家)
 謝花直美(地元新聞記者)
 吉川嘉勝(沖縄戦体験者)
 平得壯市(元ハンセン病患者)
 大城浩(元県教育長)
 宮良瑛子(画家)
 大城立裕(作家)

【著者プロフィール】--------------------------

大城貞俊(おおしろ さだとし)
 一九四九年沖縄県大宜味村に生まれる。元琉球大学教育学部教授。詩人、作家。県立高校や県立教育センター、県立学校教育課、昭和薬科大学附属中高等学校勤務を経て 二〇〇九 年琉球大学教育学部に採用。二〇一四年琉球大学教育学部教授で定年退職。

主な受賞歴
 沖縄タイムス芸術選賞文学部門(評論)奨励賞、具志川市文学賞、沖縄市戯曲大賞、九州芸術祭文学賞佳作、文の京文芸賞最優秀賞、山之口貘賞、沖縄タイムス芸術選賞文学部門(小説)大賞、やまなし文学賞佳作、さきがけ文学賞最高賞などがある。

主な出版歴
 詩集『夢(ゆめ)・夢夢(ぼうぼう)街道』(編集工房・貘)一九八九年
 評論『沖縄戦後詩人論』(編集工房・貘) 一九八九年
 評論『沖縄戦後詩史』(編集工房・貘) 一九八九 年
 小説『椎の川』(朝日新聞社) 一九〇三 年
 評論『憂鬱なる系譜―「沖縄戦後詩史」増補』(ZO企画) 一九九四年
 詩集『或いは取るに足りない小さな物語』(なんよう文庫) 二〇〇四 年
 小説『記憶から記憶へ』(文芸社) 二〇〇五 年
 小説『アトムたちの空』(講談社) 二〇〇五 年
 小説『運転代行人』(新風舎) 二〇〇六年
 小説『G米軍野戦病院跡辺り』(人文書館) 二〇〇八 年
 小説『ウマーク日記』(琉球新報社) 二〇一一年
 大城貞俊作品集〈上〉『島影』(人文書館) 二〇一三 年
 大城貞俊作品集〈下〉『樹響』(人文書館) 二〇一四 年
 『「沖縄文学」への招待』琉球大学ブックレット(琉球大学) 二〇一五 年
 『奪われた物語―大兼久の戦争犠牲者たち』 (沖縄タイムス社)二〇一六 年
 小説『一九四五年 チムグリサ沖縄』(秋田魁新報社) 二〇一七年
 小説『カミちゃん、起きなさい!生きるんだよ』(インパクト出版会) 二〇一八年
 小説『六月二十三日 アイエナー沖縄』(インパクト出版会) 二〇一八年
 『椎の川』コールサック小説文庫(コールサック社) 二〇一八年
 評論『抗いと創造―沖縄文学の内部風景』(コールサック社) 二〇一九年
 小説『海の太陽』(インパクト出版会)二〇一九年